2025年2月現在、「AIを使って絵本を描き、収益化しませんか」という勧誘があちこちで流行しています。
一例を挙げると『副業オタクちゃんねる@フォロバ100』(https://note.com/hukugyouotaku/n/ndc420f1c13ba)のnoteがありますが、他にもAIをビジネスに用いている個人業者や会社法人が同様の勧誘をしています。
YouTubeを見ても「AI絵本の作成&出版をレクチャー!」などといっている動画が大量にあります。
だいたいのところが「絵心不要で月5万円!」とか言っています。
で、よく読むと「講座費用が5万円かかります」とかいったことが書かれています。
このことを踏まえたうえで考えると、どこかの誰かが情報商材で『AI絵本作成講座』を5万円で売りつけ、ソレを買った人が更に別の人に同じノウハウを5万円で売りつけているのではないかとすら思えてきます。
では、そうやってAIを使って作った絵本が売れるのかと言われたら「売れない」といえるでしょう。
絵本というのはロングセラーになれば十年や二十年どころか半世紀以上にわたって売れ続けるものですが、その陰には大量の「初版しか出なかった絵本」があるわけです。
また、流行り廃りというものもあります。例えば乗り物の絵本とかは「車の格好が古い!」と言われることもあります。
恐竜の絵本とかも最新の研究が反映されてないと「違う!」と言われるかもしれません。
お話の内容が優れていれば、そういう古さもカバーできるでしょうけれども『AI絵本作成講座』の中には「本文もAIにお任せしましょう!」と書いているものもあると言われています。
そんな絵本に、子供たちを惹きつける魅力があるものでしょうか。いや、まずないでしょう。
恐ろしいことに、そうやって安易にホイホイAIを用いて作られたと思われる『似たような絵柄で、同じようなテーマを扱っている「○○文庫」とか「○○書房」とか「○○シリーズ」とかのもっともらしいフレーズがつけられた粗雑な絵本』が電子書籍ストアで1冊300円前後の値がつけられ山のように売られています。
なんで300円前後かというと、これより安価にするとロイヤリティの関係で儲けが少なくなるらしいのです。
そういう絵本を「安いから」「新しく出た本だから」と買い与える親もいるかもしれませんが、恐らく後悔することでしょう。
こんな雑な作りの絵本でも、4~5冊買えばベストセラーの名作絵本の値段になるのです。
最初から名作絵本を購入した方が、お子さんの情操教育にどれだけ役立つかわかりません。
私も試し読みを使ってAIで作られた絵本を何冊か読んでみましたが、話に具体性がなく上っ面のみで、更に挿絵もパッと見は綺麗ですが細部まで見るとAI特有の雑な省略がされていて「これは良くない」としか言えない絵本ばかりでした。
「子供たちを馬鹿にしちゃいけない」と有名なアニメ監督(富野由悠季)も言っていますが、まさにその通り。
こういう粗雑な絵本は「安いから」買われることはあっても、内容が良いから買われるということはまずありえません。
あなたが真剣に絵本なり児童文学に挑んでみたいというのであれば、ちゃんと真面目に取り組んで描いてしっかりした出版社の賞に応募する方が良いでしょう。
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