>読売新聞 12月25日 9時1分配信
> 札幌市に本社があった投資関連会社「オール・イン」の外国為替証拠金取引(FX取引)を巡る詐欺事件で、
北海道など4道県警の合同捜査本部は24日、同社社長の森克彦容疑者(47)を詐欺容疑で逮捕した。
> 発表では、森容疑者は2007年11月、大阪市で開いた事業説明会で「FXの自動売買ソフトを開発した。運用益は毎月13%だ」などと持ちかけ、
大阪府箕面市の男性から07年12月~08年4月、実在しない運用ソフトの利用料など計22万8000円をだまし取った疑い。
>調べに対し「何のことを言っているのかわからない。運用ソフトはあった」と容疑を否認しているという。
> 森容疑者は10年11月に中国に渡航したが、今年10月下旬に現地の公安当局に出頭。
国外退去処分を受けて24日午後に中国・上海から羽田空港に帰国したところを逮捕された。
> 捜査関係者によると、同社は架空の運用ソフトを売り物に、全国の約2万7000人から約337億円の資金を集めていたとされる。
捜査本部が押収した資料を調べた結果、森容疑者は07~09年7月までに約24億8000万円の報酬を得ていたが、
今年10月に中国の公安当局に出頭した際の所持金は千数百円しかなかったという。
> この事件では、同社の元専務ら3人も詐欺容疑で逮捕されたが、札幌地検は10月、
>「資金の流れの全体像が解明できず、詐欺の立証は困難」として嫌疑不十分で不起訴としている。
>http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141225-00050013-yom-soci
去年のニュースです。
今更なのですが、感じたことを書き綴ります。
337億円も集めた事件で幹部3人が不起訴処分になり、社長が帰国して逮捕された。
簡単に言うとこういう事件です。
各地で訴訟が相次いでいて、被害者は2万7000人もいる。
被害金額は337億円。
これだけ悪質なのに、なぜ不起訴なのか?
ということなのですが、十中八九、日本とまともな国交がない国が絡んでいたからだと思います。
キプロスとか中国とかその辺りでしょう。
事件の解明のためには資金の流れをつかむことが要求されるのですが、国交がない国が相手だと、まともに協力してもらえません。
捜査当局にとって、このあたりがネックになったのでしょう。
詐欺をしようと画策している方は、参考になる事件だと思います。
(MRI事件の捜査が難航しているのも、外国が絡んでいることが原因です。)
>今年10月に中国の公安当局に出頭した際の所持金は千数百円しかなかったという。
安心できる海外の別名口座に隠し終えたから、出頭したんでしょうね。
微罪で出所したら悠々自適な生活が待っているのでしょうか。
もしかしたら、この社長も不起訴処分になってしまうのかもしれません。
(不起訴処分というのは、要は、おとがめなしと同じ意味です。)
というように、被害者にとっては不利な状況ですが、捜査当局がここまで頑張って不起訴なのだったら、仕方ないのかもしれません。
そもそも、月利13%なんてありえませんよ。
こういうのにひっかかる連中は、㈱SAGIでも ボッタ・クーリ㈱ でも、ひっかかります。
ある意味、自己責任です。
詐欺はダメだけど、欲の皮がつっぱった連中から金を奪うってのは、ある意味金儲けの王道なのかもしれません。
自分の身は自分で守るしかない。
このブログがそのための一助になればうれしいかぎりです。