木原芽衣子という人物をご存知でしょうか。
「起業迷子ちゃんとユダヤ神」という本を4冊ほど電子書籍で出版している人物で「ユダヤの原理原則×脳科学をベースとした起業コンサルタント」を名乗っています。
彼女が師事しているユダヤ人は岩野竜という人物で近年教育財団を立ち上げた人物です。
ユダヤ人というのは「ユダヤ教を信じている人」のことで、日本人とかアメリカ人とかのような国籍による分類ではないため彼女が信奉している岩野がたまたまユダヤ人だったということになります。
ユダヤ人と聞くと商売上手なイメージがありますが、これはロスチャイルド家が繁栄しているからでしょう。
確かにロンドン・ロスチャイルド家の祖とされるネイサン・メイアー・ロスチャイルドの「ネイサンの逆売り」といったエピソードは有名ですし、他にもナチスドイツと堂々と渡り合ったロスチャイルド家の人物も多数います。
だからといってユダヤ人の皆さんが全員商売上手なわけではないでしょう。
それは「日本人はみんな頭が良い」「アメリカ人はみんなスポーツが得意」といった思い込みとかイメージ戦略、あるいはステレオタイプに過ぎません。
岩野氏は確かに教育財団を立ち上げてはいます。
ユダヤ人が立ち上げた教育財団、と聞くとなんか伝統と格式に溢れた財団のように見えてしまいますが、その設立は2023年5月と比較的最近なのです。
これらを踏まえたうえで、木原芽衣子を見てみることにします。
「起業迷子ちゃんとユダヤ神」の著者プロフィールなどをまとめてみると「年商1000億の一部上場企業の化粧品会社で務めていた、宮本佳実と知り合い、岩野に弟子入りした」とあります。
木原芽衣子自身については「化粧品会社時代に販売員としてお客様満足度全国2位になった」実績があるようですが、どこの会社のどのような販売形式でお客様満足度全国2位になったのかは不明です。
一事が万事、木原芽衣子自身についてはよくSNSで見かける「旅するノマド女子」のアカウントくらい何も見えてきません。
彼女が知り合ったという宮本佳実も散々な悪評が投稿されているような人物です。
そのように考えてみると、木原芽衣子という人物は本当に信用できるのでしょうか？
木原芽衣子の「起業迷子ちゃんとユダヤ神」の紹介文をよく読んでみると、この本はビジネスの本ではなく小説という扱いです。
このようなケースで昔、イザヤ・ベンダサンというユダヤ人が『日本人とユダヤ人』という本を出版しベストセラーになったことがありましたが、現在、イザヤ・ベンダサンは評論家山本七平の名乗ったペンネーム、悪い言い方で言えば偽名だったことが判明しています。
山本七平に対するイザヤ・ベンダサンのように、宮本佳実あるいは岩野に対する木原芽衣子である可能性もゼロではないのです。
最後に。「起業迷子ちゃんとユダヤ神」は小説だそうですので、小説の中身を本気にしてセミナーに参加するといった行動をとらないようにご注意ください。
木原芽衣子の評判
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