R.Julius教育財団というものをご存知でしょうか。「Ryu Julius」(岩野竜)という人物が設立した財団です。
このRyu Juliusという人物、「陳頌文」という名を持っており、某百科事典サイトによると「台湾とオランダ混血の母、台湾と日本ハーフの父を持つ。三か国語、北京語、日本語、英語を話す」とエリートのようです。
同様に、百科事典サイトによれば「12歳の時に8歳上の姉がユダヤ人と結婚。姉の誘いでアメリカ、ビバリーヒルズへ移住」「そのユダヤ家族から長年に渡り特殊な教育や訓練を受ける。家族の影響により慈善活動に尽力。自身の経験から『教育で人生が変わる』という信念を持つ」といった経歴を持っているようで、この時に「Ryu Julius」の教育者名を命名されたとあります。
その結果がR.Julius教育財団なのでしょう。このR.Julius教育財団は「皆が平等に教育を受けられる環境を目指します」「意欲があるにも関わらず、ハンディキャップなどにより義務教育以外で学ぶ機会に恵まれない方々へ特別制度を用意しています。適用者には個人の状況に応じ、学費免除または特待価格にて適切な教育を提供します」
ということで2023年の5月に設立された財団なのですが、問い合わせ先の広報担当への連絡方法がフリーメールだったり、同じ住所・部屋に他社が入居していたり(LD合同会社,メラル合同会社、HD合同会社)と、本当にこのR.Julius教育財団は実態があるのか、非常に疑問を抱かせるものとなっております。
そもそもの話として、日本人は昔からユダヤ人に対してなぜか非常に親近感を抱くところがあります。
明治時代の頃からニコラス・マクラウドなどが提唱した「日ユ同祖論」というものがあり、明治後期に英語教師の佐伯好郎や牧師の川守田英二らが同調したり、1930年代には対日禁輸政策を取る米国への対応策及びの一環として立案された河豚計画(ユダヤ人難民の満州入植計画)などに利用されたりした歴史がありますし、戦後になってからも神戸市中央区山本通で生まれたユダヤ人「イザヤ・ベンダサン」が『日本人とユダヤ人』という本を出してベストセラーになった……などというエピソードがあります。
ただし「日ユ同祖論」は偽史あるいはトンデモ説であることは明らかですし、『日本人とユダヤ人』の内容もユダヤ人やその文化に精通しているのであれば、このような内容になるわけがないと散々な評価です。
イザヤ・ベンダサンも『日本人とユダヤ人』初版本の出版元の社長であった山本七平のペンネーム、もっと言えば偽名であるというのが現在の通説で、ブームを知るための資料としてか、近年も『日本人とユダヤ人』の文庫版が出版されてはいますが、解説で「イザヤは山本のペンネーム」という旨が明記されていたり、ものによっては表紙の著者がイザヤ・ベンダサンではなく山本七平と書かれていたりします。
(山本氏は評論家として優れており、受賞歴もあるので没後に「山本七平ライブラリー」というシリーズも出ているほどの人物ではあります)
それを踏まえたうえで考えると、「Ryu Julius,陳頌文」も日本人が何となく持っているユダヤ人への畏怖や敬意を利用しているだけの人物ではないかという気がしてなりません。
ユダヤ人というのは「ユダヤ教の信者」のことを指しますから彼が信仰している宗教がユダヤ教であればユダヤ人と名乗る点については問題ないでしょうが、かと言って彼のことを「ユダヤ人だからすごい」と判断してしまうのはあまりにも短絡的ではないでしょうか。
それは日ユ同祖論やイザヤ・ベンダサンに踊らされた人々と何が違うのでしょうか。
とにかく、ネットワークビジネスの勧誘員を務めているだけの男、Ryu Julius=陳頌文に、ユダヤを語るのはやめていただきたい、私はそう思うのです。
R.Julius教育財団の評判
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会社名:R. Julius Foundation
設立者:Ryu Julius
住所:
東京都中央区佃1丁目11番7-2504号
108 S Almont Dr, Beverly Hills CA 90211
Eメールアドレス:[email protected]
URL:https://r-julius.org